Family Photos

Artist: Eliza Hutchison

Publisher: Perimeter Editions

128 pages / 28 x 19.5 cm / section sewn softcover with flaps

記録する装置として、写真（フォトグラフィ）はやっかいな特質をもつ。写真媒体について、撮影方法について、被写体との関係性、被写体への接近や距離の関係性、フィルムやセンサーのこと、光の問題...明らかに常に大きな懸念が多数ある。Eliza Hutchison は、写真（フォトグラフィ）のやっかいな面々と複雑性を作品に反映させるべく、写真を切ったり、分割したり、加工を施す。自身の家族写真を用い、集められた家族写真が証明する家族の遠い昔の過去の間で、うやむやで、なんとなく覚えのある長い家族歴史が蘇る。写真（フォトグラフィ）は、一瞬をとらえ、過去を思い出すように時の順応性をもつ。フォトグラフィの可能性”にアプローチし、心理学的動乱、不確実性や記憶の誤りやすさを写真に兼ね合わせている。